工藝舎

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後継者育成プロジェクト


日本が世界に誇る伝統的なものづくりは、職人の高度な技術に支えられています。しかしその後継者問題はいまだ深刻な状況で、近年は「後継者になりたい」という若者が増える一方、売上の減少から雇う余裕が無いという事業所も多いのが現状。
行政のバックアップや、産地組合として後継者を育成するなど、新しい取り組みも始まっている中、このプロジェクトでは「のれん分け」という日本古くからの商文化に着目しました。

「のれん」とは飲食店等のお店の入り口に掲げられているもので、家紋や屋号が書かれていることが多く、そのお店を象徴する存在。日本では、古くから飲食店などで、長年働いてくれた奉公人や家人に同じのれん=家紋や屋号を使ってお店を出すことを認めるのれん分けという取り組みが行われてきました。この文化は現代にも引き継がれており、従業員の独立志向が旺盛な飲食店や美容院などにおいて発展した形で取り入れられています。

「これをもっと導入しやすいカタチに変え、工芸業界にもってこれないか?」

そんな雑談からこのプロジェクトはスタートしました。雇い入れが難しいのであれば、授業料をいただいて技術を教える。そして屋号をのれん分けし、独立を後押しする一方、ロイヤリティとして本家の収入を確保する。工藝舎が考える技術継承の新しいカタチ。

「“目で見て盗め” のイメージが強い職人の世界。その不透明さをしっかり(習う側)の立場にたって言語化、数字化していきカリキュラムを作っていきたい。」そう話すのは、このプロジェクトの企画立案者でありプロジェクトリーダーを務める奈良一刀彫「NARADOLL HIGASHIDA」の東田茂一氏。今後は1年を目途にトライアルを行いつつマニュアルを完成、その後完成したマニュアルを様々な職種の作家や職人にカスタマイズしながらシェアしていくことを目指しています。

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